死んだらどうなるの?〜死後の世界を考える〜

ここを読んでいるあなたは、今何となく満足した心が生じているかもしれませんが、あなたを動かしている意識においては、何となく物足りない人生を送っているのではないでしょうか、、、

8 転生の実在を確信する科学者たち

●科学者は転生の実在を確信する

 これらの研究の末、

「転生」は存在すると考える科学者たちが増えてきている。

転生問題の最後に、

これらの研究者たちの発言を列挙してみよう。

 

○イアン・スティーブンソン博士

 ヴァージニア大学医学部精神科主任教授の

イアン・スティーブンソン博士は、

前生の記憶を持つ人々などについて

数千例ものデータをもとに調査・研究を行なった末、

次のように結論を下している。

「私たちがこれまで入手している生れ変わりの証拠からすると、

生きている人間には

––おそらくは人間以外の動物にも––

心(ないし、そう呼びたければ魂)というものがあり、

この世ではそのおかげで活動でき、

死後にも生存を続ける事ができるということのようである」

 

(イアン・スティーブンソン 『前世を記憶する子供たち』日本教文社

 

 また、スティーブンソン博士は、

今生では知ることができないはずの外国語を話す子供たちの存在に注目し、

その中でも信憑性のある事例については、

人間が死後も生存を続けることを裏付ける

最有力の証拠の一つになると語っている。 

 

○アレクサンダー・キャノン博士

 ヨーロッパの九つの大学で学位を持つ

アレクサンダー・キャノン博士は、

有名な精神分析学者フロイトの業績よりも

「輪廻の考え方の方がはるかに進んでいる」

と主張し、

コンプレックスや恐れの起源などを、

前生の精神的外傷体験にまでさかのぼって調査している。

博士は、著書『内なる力』で次のように記している。

 

「何年ものあいだ、

輪廻説は私にとって悪夢であり、

それに反駁しようとできるかぎりのことをした。

トランス状態で語られる光景はたわごとではないかと、

被験者たちと議論さえした。

あれから年月を経たが、

どの被験者も信じていることがまちまちなのにもかかわらず、

つぎからつぎへと私に同じような話をするのである。

現在までに一千件をはるかにこえる事例を調査してきて、

私は輪廻の存在を認めざるをえなかった」

 

(J・L・ホイットン他『輪廻転生』人文書院)

 

○スタニスラフ・グロフ博士

 国際トランスパーソナル学会初代会長であった

グロフ博士は、

薬物投与によって被験者を

非日常的意識状態(トランス状態)に導き、

過去世の記憶を思い出させることに成功しており、

その内容を踏まえて次のように語っている。

「輪廻転生については観察可能な事実がある。

たとえば、われわれは非日常的意識状態で、

鮮明な過去生の体験が自然に起こることを知っている。

......(中略)......

こうした体験は、

客観的に確かめることのできる、

われわれ自身の以前の時期についての

正確な情報を含んでいることが多い。

多くの情緒障害は、

現在の人生よりも、

むしろ過去生の体験にその根を持っており、

それらの障害に起因する症状は、

その根底にある過去生の体験を再体験すると、

消滅するか軽減されるのである」

 

(スタニスラフ・グロフ『深層からの回帰』青土社)

 

○ジョエル・L・ホイットン博士

 カナダ・トロント大学医学精神科主任教授の

ジョエル・L・ホイットン博士は、

「前世療法」と呼ばれる心理療法を行なうかたわら、

輪廻転生についての研究を行なっている。

博士は、著書の序文にこう記している。 

 

「輪廻転生が真実だという証拠については、

そのほとんどが(物的証拠ではなく)状況証拠ではありますが、

きわめて有力なものがそろってる現在、

理屈のうえで輪廻を認めるのに、

特に問題はないと思われます。

......(中略)......

 どうか皆さんもお読みになって、

私と同じ結論に到達されるようにと願っています

–––すなわち、私たちはかつて前世を生きたことがあり、

たぶん来世をもまた生きるだろう、

そして今生の人生は、

連綿と途切れることなくつづく鎖のほんの一部でしかない、と」

 

(J・L・ホイットン他『輪廻転生』人文書院)

 

○ロバート・アメルダー博士

 ジョージア大学主任教授のロバート・アメルダー博士は、

人間の死後生存や輪廻転生について研究を続けた結果、

次のように述べている。 

「われわれは現在、

人類史上初めて、

人間の死後生存信仰の事実性を裏づける

きわめて有力な経験的証拠を手にしている。

このことが哲学や倫理学における

今後の考察に対して持つ意味は、

きわめて大きいと言うほかない」 

「人間が死後にも生存を続けるという考え方は、

だれにでも認められる証拠によって

事実であることを証明できるばかりか、

だれにでも再現できる証拠によって

事実であることがすでに証明されているのである」

 

(ロバート・アメルダー『死後の生命』TBSブリタニカ)